Ver1.1 2014-09-12

Ver1.0 2003-12-01

トランスレス５球スーパーラジオVICTOR　5A-24Sのハム音対策と"直流磁化防止トランス？"
2003(H15)-10-01　無線と実験401回路集(OPTに誤記あります)と501回路集で特異な出力トランスを使うビクター製ラジオの回路図があります 　　　　　　　　　　　　　ヤフオクで入手　\3,600円 2009(H21)-10-17　最近の２ちゃんねるでトランスレススーパーのハム音が話題になっいてたので改造してみました。
２ちゃんねる掲示板でハム雑音が話題になりました。 　�@　質問者はマジックアイ付きのトランスレススーパーラジオのコンデンサーを交換したがハム音が多い。 　�A　コテハンでないのではっきりしないが複数の回答者の提案を実施するも改善しない。 　�B　経過の一覧によると、『12AV6のグリッドを落としてもハムに変化なし (出たまま) 。30A5だとほぼ無音、30A5のグリッドに外部ラジオをつなげ 　　　るとハムなし、ラジオからの音がきれいに再生された』　とのこと 　�C　『３０Ａ５が原因、３０Ａ５を交換したら』　とのこと 　�D　『トランスレスラジオのシム音はこんなもの、30A5は無関係、強いてハム音の原因は12AV6の周辺』　とありこれが正解と思っていたら、 　�E　『30A5を交換したら直った』　とのこと。『交換前の30A5に戻した結果を知りたい』　とあり回答待ち。
【レストア前の試聴】　 1　鳴りますがハム音が目立ちます。感度も良いです。カップリングコン劣化が顕著でG1が＋です。 2　プラスチックキャビで小型楕円スピーカーで回路図のとおりの一次側にタップの有る大型の出力トランスを使っています。 【ビクターの”直流磁化防止の出力トランス？？” (ラジオ温故知新　『ラジオ修理メモ　第２巻』にあります) 　　このトランスはシングル出力でウルトラリニア接続と同様に出力トランスの１次側に３端子あるが接続が違います。 　　上記サイトによると　『ハムの中和に相当役立っている』 とのことでハム音の減少に効果あるとのことですがハム音が大きいです。 【改造】　レスラジオを以前改造して好結果を得られていた電源部の増強をします。単に平滑コンデンサを追加するのは整流管に無理がかかるのでシリコンダイオードで補強してケミコンを増設します。　ハム音減少、音量の増加が得られました。
【写真　下左】　入手したビクター５Ａ−２４Ｓと試験用レスラジオ。試験用ラジオはケミコン追加しているがハム音大きいです。 【写真　下中】　レストア前。オイルコンの汚れが酷く部品が混雑しています 【写真　下右】　レストア後。コンデンサが小型になっているので助かります。
ビクター５Ａ−２４Ｓと試験用ラジオ	レストア前	レストア後
【ビクターの”直流磁化防止の出力トランス？？” (ラジオ温故知新サイトの『ラジオ修理メモ　第２巻』)】 　　このトランスはシングル出力でウルトラリニアリニア接続と同様に出力トランスの１次側に３端子ありますが接続が違います。 　　上記サイトによると　『ハムの中和に相当役立っている』 とのことでハム音の減少に効果あるとのことですがハム音が大きいです。
【レストア】
1　レストア箇所はコンデンサーの交換。電解コンは流用しますが平滑回路入口に６０μ/１５０Ｖをパラに接ぎます。 2　整流管35W4にシリコンダイオードパラに接ぎ、平滑抵抗は小さめ平滑コンを大きくします。
【写真　下左】　ケースに貼ってある回路図 【写真　下中】　W45cm×D12cm×Ｈ15cm細身のケースなので、25cm×7cm×3.5cmとシャーシも細長いです。 【写真　下右】　スピーカーの手前に増設した60μF/150WVのケミコンと”直流磁化防止出力トランス”
回路図	シャーシ	＋Ｂ回路の増強
30A5 平滑回路入口 平滑回路出口 ハム音 G1電圧 ｶｿｰﾄﾞ電 圧 ｶｿｰﾄﾞ電流 直流電圧 ﾘｯﾌﾟﾙ電圧 直流電圧 ﾘｯﾌﾟﾙ電圧 レストア前 +6V 6.8V 68mA 106V 25Vpp 70V 0.6Vpp 意識しなくてもハム音聞こえる レストア後 0V 3.8V 38mA 114V 18Vpp 75V 0.4Vpp 聞こえる 改造後 0V 4.6V 46mA 125V 10Vpp 88V 0.2Vpp まあオーディオ並みです   (註)　電圧はアナログテスター、リップル電圧はシンクロスコープ波形による。 【結果】　プラスチックキャビのレスラジオも対策をとればハム音、音質・音量は満足できます。お勧めです。
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2014(H26)-09-12　しまい込んでいたこのラジオを常用ラジオにします。

ビクター　F-15